雨で稼ぐ!! ライドシェア最新アップデート

特集

国土交通省は2024年6月28日、日本版ライドシェアのサービス拡充を発表しました。これにより、1時間あたり5mm以上の降雨が予想される時間帯にもライドシェア車両が利用可能となります。この変更は、雨天時の移動手段不足に対応することを目的としており、2024年7月1日から適用されます。

日本版ライドシェアは、2024年4月に開始され、タクシー事業者の管理下で、地域の自家用車と一般ドライバーが安全な有償運送サービスを提供できるようになりました。現在、15地域で運行されており、32地域で導入が検討されています。配車アプリのマッチング率も向上するなど、順調な滑り出しを見せています。

サービス開始以降、雨天時に移動需要が高まる傾向が明らかになったため、1時間あたり5mm以上の降雨が予想される時間帯とその前後1時間にライドシェア車両が利用可能になります。降雨が予想される時間帯が1時間の場合は、前後を含めて合計4時間が対象となります。

また、従来ライドシェアが利用できなかった時間帯と降雨予想が重なる場合は、営業区域内で利用可能なライドシェア車両の最大台数まで、ライドシェアが利用可能な時間帯に降雨予想が重なる場合は、営業区域内で利用可能なライドシェア車両の2倍まで、それぞれ利用可能になります。

今回の拡充は、東京都特別区、横浜市/川崎市、名古屋市、京都市、札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、大阪市、神戸市、広島市、福岡市の12大都市を対象としています。

時折見られる5mm程度の雨は、傘なしでは過ごせないほどの雨量です。この状況下でライドシェアが利用できるのは、雨天時限定と誤解されかねませんが、実際にはユーザーにとって利便性が向上する喜ばしいニュースと言えるでしょう。

雨天時の稼動拡大は日本型ライドシェア普及を促す前向きな意思表示

現在、日本版ライドシェアは15地域で運行されており、32地域での導入が検討されていますが、雨天時の移動需要増加に対応するため、今回の措置がとられたとのことです。私自身、雨の日に配車アプリを使ってもタクシーがなかなか捕まらない経験をしており、必要な時に利用できない不便さを実感していました。

東京都心では、雨天時のタクシー需要は晴天時と比べて20%から30%も増加するとのデータもあり、配車アプリでも捕まりにくいのも納得です。

今回の決定は、雨の日のタクシー不足という課題に対し、ライドシェアの稼働時間拡大という規制緩和をうまく活用したものだと感じています。

悪天候時の稼働は、ライドシェアドライバーにとって収入を増やす重要な機会となるでしょう。

「雨の日は稼げる」という認識が広まれば、短時間で効率よく稼ぎたいドライバーが増え、結果として雨天時のタクシー不足解消に貢献し、ユーザーにとってもメリットが大きいと考えられます。

このように、少しずつでも日本版ライドシェアの利便性が向上していくことを期待します。



関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
CLOSE